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ニコニコ動画でゲーム実況プレイ動画を上げていたあちゃぽのブログです mylist/7040757


by achapo-2525
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FFT感想

FFT完結したので感想
長いのでお覚悟をば




えー、まず始めに、白状しておきますと

実はディリータとオヴェリアが結婚するってことが、かなり早い段階でわかってたんです
というのも、他の方のFFT動画のサムネが偶然目に入ってしまって・・・
あんまり詳しく書くと特定されそうなんですが、スタッフロールの後のイベントの、
ディリータが花束を渡してるとこがばっちり写ってたんですね
(まぁ、平民出のディリータが王になるにはそれしか方法ないんで、
ちょっと考えればわかりそうなもんですけど)

なんで、最後にあの二人のイベントがくるのはわかってました
ただ、これまでの展開からしてハッピーエンドはないだろうから、
ディリータが花束を渡したあとに、オヴェリアは自殺するんだろうと
んで、オヴェリアのことを本気で愛し始めていたディリータは、
そのトラウマを背負って10年20年畏国王の座に居続ける、
そんな感じで予想してました

だから、ラストは( ゚д゚)ポカーンでしたね
オヴェリアは根っからの博愛主義者っぽかったし、
まさか自分から殺しに行くことはないだろうと思ってましたから

でも全部終わって振り返ってみると、あれも当然の帰趨かなと
だってディリータは、
王権奪取の要であったオヴェリアの心を完全につかみきれていなかったし、
思想的な共鳴者も最後までバルマウフラ一人だった
オヴェリアがああしなくても、
いずれ騎士か貴族の誰かがディリータを暗殺しただろうと思いますね
あんな若造に任しておけんっつって
イヴァリースの王に必要なのは、実は民衆の支持でなく騎士団からの信頼だと思うし
ラーグ公もゴルターナ公も、騎士団がなければ戦争もできんって話でしたしね

で結局ディリータが嫌いって話に戻るんですが('∀`)

LALのときにちょびっと触れましたが、田村由美の『BASARA』という漫画があります
(実は序盤のほうしか覚えてないんですけど;)
ヒロインが男装して、一部の王族ばかりが豊かに暮らしている国を変えるんだ、
革命を起こすんだといって戦う話なんですが、あるときそのヒロインが、
「私は本当は私怨(現王に父と兄を殺され、村を焼かれた)だけで戦っている人間です」
と告白するんです
それを聞いた、美人でボインで姉御肌な茶々という人が、
「いいよ。その歳で平和とか革命とか言われても、それはきっとウソだから」
みたいに言うんです

『BASARA』のヒロインは確か15歳なんですが、
私は茶々の考え方にすごく共感しますね
やっぱりね、ウソだと思うんですよ
もしそれがウソでなく、10代の若者が本気で国を変えられると思っていたとしたら、
正直傲慢だし、世間知らずだし、年長者の上に立つ難しさもわかってないと思います
王族として生まれついたとか、神童だったとか、周りの大人に担ぎ出されたとか、
そういう事情がない限りはね

ディリータはラムザと仲が良かったときは凡庸な少年でしたから・・・
もっと時間をかければ化けたかもしれないけど、
10代で即位して名君になれる器じゃなかった
私はあのエンディングをそういう風に受け取りました
だから今はディリータに対しては嫌いというよりも、
「あぁ若かったな、焦りすぎたな」っていう感想を持ってます

まぁ、そういう話とは全然次元の違うところで、
ユーザー層を考えてゲームの主人公の年齢を10代に設定しなくちゃいけない、
っていうのがありますからね
ことにプレイステーション時代はそのあたりが非常にきびしかった気がするんですけれども

今はPS3や箱○持ってる人の大半が20代↑でしょうから、
27~8の革命家が主人公の国産ファンタジーRPGとか出てきてもよさそうですけどね
ってかそういうのやりたい

あ、もうあるのかな?
ロストオデッセイは割とそういう雰囲気だったような気がしましたが・・・
箱○もPS3も持ってないくせに注文つけるなですよね、サーセン( ^ω^)

で、今後の予定なんですが、動画の中ではディープダンジョンやるって言ったんですけど、
ちょっと気が変わりまして、ゆるく縛りながら2周目始めようと思ってます
んで、その模様はこのブログにちょこちょこ書いていくということで

最後にひとつだけ

動画の中でストーリーの先読みが当たることがしばしばありましたが、
普通に遊んでいては1周につき1回しか見られない種々のイベントを、
動画の編集やら確認やらしてる間に全部2~3回見てますから、そのへんはまぁまぁ・・・
記憶に新しいところではザルバッグ兄さん召喚の一件がありましたが、
あれは兄さんが消されたときとヴォルマルフがデーモン呼んだときで
エフェクトが同じ(似てた?)だったんでわかりました
勘は鈍いほうですので誤解なきよう

ちょっとこっから先は批判的な内容が増えるので反転

最後の最後で、ラムザがバルクに説教たれる場面がありましたが、
なんかもう、ね・・・
もちろんバルクは根が腐ってるし顔も腐ってるし、どーしょもない人間なんですが、
それでもラムザのああいう言動を見てると、
彼の視座は、イグーロス城の雲上の高みから
最後まで降りてきてなかったんじゃないかと思うんですよね

1章がああいう展開だったにもかかわらず、ベオルブ家を出奔したラムザが
2章でアグリアスのようなエリート騎士と付き合ってるのはどうなんだろうと
ウィーグラフやミルウーダが平民の窮状をさかんに訴えていましたが、
そういった「貴族に搾取されている平民」とラムザとが、
友人同士の立場で話をするイベントはついぞありませんでしたからね
顔グラありで仲間になったキャラの多くが、
上流社会で暮らしてきたであろう元騎士ばかり・・・
平民の仲間もいましたが、ムスはゴーグという特殊な街の出身だし、
暗殺者兄妹はガルテナーハ一族であってイヴァリースの一般ピープルではない

ラムザが理想主義者のお坊ちゃんから脱却し、
プレイヤーをして文句なしに「真の英雄だ!」と言わしめるには、
貧しい平民の暮らしを見、
「持たざる者」の中から名軍師や大魔道士の鳳雛を見つけ出して
ともに戦うという展開が絶対に必要だったと思います
正直ね、1章でああいう風呂敷を広げたからには、
ルカヴィの話を全部カットしてでもあっちの方向でいってほしかったです
中盤以降、ラムザvsルカヴィとの戦いと、
ディリータの出世・獅子戦争とで話が分かれてしまって、
忘れた頃に反対側の流れに戻っていく感じがしたんでちょっと気持ち悪かったですしね

動画の中でオーランがデュライ白書の著者だということには気づいてましたが、
実はその時点で、デュライ白書は信用ならん書物だなと思ってたんですよ
だってオーランはディリータが嫌いでラムザが好きなんだもん
オーランがじいさんになってから回顧録として書いたなら
いくらか公平性は保てるだろうけど、結局そうじゃなかったですからね
加えてアラズラムには、
オーランの名誉を回復したいという願望が少なからずあっただろうし、
全然ニュートラルな歴史書じゃないと思うんですよ
デュライ白書も、ブレイブストーリーも

ラムザのどの行為が英雄的であったか?
プレイヤーとしてはいの一番に血塗られた聖天使を倒したことを挙げられますが、
ルカヴィの実物を見てない(あれ、確か見てなかったよな?)オーランが
ラムザを英雄と断じた根拠は何だったんだろうと、正直思っちゃうんですよね

ベスラ要塞の水門を開けて両軍の全面衝突を避けたこと?
それだってハシュマリムの話を聞いていればこそ「正しい」行為だったと言えるものの、
食糧やら何やらを徴収されるばかりの平民としては、
戦況の膠着は歓迎すべき状況じゃなかったかもしれないし
ルカヴィをおとぎ話の中の存在だと思っている人々にとっては、
あまり説得力のある話ではないんですよね

シドが最後までラムザ軍に同行したとして、
のちにオーランと再会を果たしてことの顛末を語ったってんなら、
ある程度信用おけると思うんですけどね、デュライ白書
そのへんのことまで全部プレイヤーの想像にお任せになってるんで、
どうにも溜飲が下がらない

・・・とまぁかなり批判的なことを言ってはきましたが、
ゲーム自体は非常に楽しんで遊べました
とやかく言えるのは、
FFTのシナリオがゲームとしては破格の濃ゆさを持っていてこそですし

いやぁ、現状忘れてるエピソードもありそうだから、何周もやってる人に突っ込まれるかな
2周目遊んだらまた印象が変わるかもしれません

というわけで感想終わり!
長文にお付き合いありがとうございました

by achapo-2525 | 2009-07-02 19:38 | ゲーム